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クラフトマン紹介 Craftsmen

手すき和紙 柏木一枝さん

柏木一枝さん

1937年生まれ

岐阜県飛騨市河合町在住

黄綬褒章の受章者

現代の名工(厚生労働大臣認定)

 

鎌倉時代から800年続く山中和紙の「最後」の手すき職人。

かつては河合町の集落の各家が、冬仕事として行っていた手漉き和紙『山中和紙』ですが、90件ほどいた生産者が、今では一枝さんおひとりだけとなりました(お孫さんが後継者となる予定)。

一般的に流通している和紙はパルプが混ぜてあり、繊維が短く破れやすいのですが、一枝さんの和紙は繊維が長くて丈夫です。

昔からの伝統を守り続け、和紙の原料のコウゾも自ら栽培し、すべて天然素材で1年かけて手作りしています。

原料となるコウゾを春から栽培、10月の終わり頃に収穫、収穫したコウゾを釜で蒸し皮を剥ぎ、そして冬に雪が積もると「雪晒し」という地域特有の手法でコウゾを漂白します。

雪と日光の反射により漂白され、冷やされたコウゾは繊維質がしっかりと残り、美しく、耐久性が高いため、合掌造りで知られる世界遺産の白川郷やこの村にある旧遠山民俗館の障子に使われています。

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